栄養アセスメントが難しい状況、環境

栄養指導やNST(栄養サポートチーム)での栄養管理において、評価指標として血液検査は外せないものです。
糖尿病の患者さんであれば血糖値、HbA1c以外にHb、Cre、TG、LDLコレステロール等々、低栄養の症例ではAlb以外にコリンエステラーゼ、TP、Hb等々も併せて総合的に評価、把握したいところ。
ところが、担当医によっては糖尿病であれば血糖値とHbA1cのみ、脂質異常症であればTCとTGのみ、低栄養であればAlbのみということも少なくありません。
血液検査の際、電子カルテやオーダリングシステムを導入している病院だと、採血項目がセットになっていて、セットに含まれていない項目は採血オーダーを別で行わないといけないこと、料金が込になっておらず、別途かかってしまう場合もあり、医事課から金額のことで確認される等医師の手間を取られるケースが多くなかなかオーダーしてもらえず、栄養アセスメントし辛いことがしばしばありました。
もっとひどいケースは、栄養指導のオーダーをされても、近々での採血未実施、数か月前の検査データしかないということもあります。それも、継続指導で2回目以降の栄養指導オーダーの場合だと、患者自身の行動変容と検査データとを照らし合わせて評価することで患者の食事療法に対してのモチベーションが上がってくるものですが、採血結果がない場合動機づけにつながりにくく大変。

根本的システムの見直しを
よほど親しいコミュニケーションのいい医師以外に栄養士から採血項目の追加を依頼することはとても難しいです。特に経験年数が浅い栄養士であれば猶更です。
直接栄養士⇒医師という流れではなく、なるべくケースカンファレンス等で医師⇒医師という形での依頼がスムーズですが、それが難しい場合でもなるべく他職種を巻き込んで採血項目やアセスメント方法について話し合えるようにすると良いでしょう。
医事課に事前に確認してコスト的に追加しても変わらない採血項目であれば、システム課も巻き込んで採血項目を追加できるよう話し合いの場を設けるのも良い方法です。
根本的システムを変えてしまわないと、その都度依頼・・・になってしまい栄養士、医師共に手間がかかる為、なるべく給食委員会やNSTのカンファレンスや委員会、クリティカルパス委員会、院内システム委員会といった大きな場で話し合いをしてシステム変更できるようにしましょう。
組織が大きくなればなるほで、数多くの医師に周知してもらうことは難しくなります。
栄養関連のことだからと栄養士だけで何とか解決しようとするのではなく、他職種を巻き込み、採血項目、栄養指導オーダーの流れをシステム化、ルーチン化してスムーズに回すことが大切です。

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