栄養部門、栄養士は地味?

病院に於いて絶対組織は診療部門。特に医師です。そして看護部。
人数の多い部門は院内での勢力も大きく強いというのがどこの病院でも常でした。
栄養部門は給食委託会社が入っていることもあり、院内において非常に弱い組織だなぁというのが正直なところです。
給食委託会社スタッフと協力し合って一生懸命やっても「栄養部門や栄養士が何をやっているのか見えてこない」といわれることも多く、頑張りが伝わりにくい、評価されにくく地味な印象でした。
また、栄養士の仕事は給食管理のイメージが強いのか、食事に関する問い合わせは多くありましたが、病棟主催の臨床ケースカンファレンスには栄養士は呼ばれないことも多く、チーム医療の一因として認めてもらえていないと感じることもしばしばありました。

栄養士の社会的地位、院内での必要存在価値を上げていくために
なるべく存在感を高めようと病棟訪問の回数を増やしました。
それから、厨房で栄養士や調理師が持ち回りでおススメレシピを作成し、厨房前に貼り出しを行い、自由に持ち帰りできるようにしました。また、1か月毎に栄養課だよりを発行しました。入院患者さんには食事のトレーに乗せて食事と一緒に配膳し、外来にも貼り出しをしました。
また、各病棟師長や関連部署にも配布し読んでもらえるようにしました。
他、栄養指導や栄養サポートの実施についてはポスターを作成し、院内各部署に貼り出し、栄養士の活動が患者さんや患者さんの家族のみならずスタッフや外来受診者にも分かるよう工夫しました。
栄養士は「長靴を履いたうさぎ」と言われていたこともあるように、厨房での給食調理業務のイメージが強かった職業です。栄養士がどんなことに使える職種なのか分からないが為に声をかけてもらえない、いまいちやっていることが見えないという状況を打破する為にたよりやポスターを通じて少しずつアピールをしていきました。
また、病院食のアンケートなどを実施した際はどういう結果だったかをA3サイズで印刷し、結果を貼り出すと共に給食委員会を通じて関連部署にも示すことで、栄養士の行っている仕事を目視化できるよう工夫していきました。
地道な活動や、栄養指導の結果をまとめて学会発表を行い、院内でも発表の場を与えてもらうことも積極的に活動していきました。
こういった地道な工夫や活動から、カンファレンスや回診に栄養士が呼ばれることも増え、栄養指導件数も少しずつアップしていきました。
まだまだ病院内に於ける、また社会的栄養士の必要存在価値は高いとは言えませんが、幅広い知識の習得、アピール力、データ化などの力を身に付け「栄養士ここにあり」と言えるような実績を上げていきたいと思っています。